【バラの育て方講座】鉢植え栽培する前に知っておくべき事!

「バラの花を咲かせたいなら、バラの奴隷になれ!」という言葉があるくらいバラは手間がかかる植物です。

 

手間はかかりますが、しっかりした知識があれば、育てるのは意外と簡単!

今回はバラを鉢植えで育てる基礎知識をご紹介します。

 

 

鉢植え向きの品種は?

バラは大きく分けて小立ち性(こだちせい)、半つる性、つる性の3タイプに分けられます。どれも鉢植えにすることは可能です。

 

しかし、種類によって手入れが難しいものもあるので、あらかじめ知識が必要です。

 

小立ち性のバラは簡単

小立ち性であれば場所の移動も比較的楽に行えますし、つる性に比べ仕立ても簡単に出来るといったメリットもあります。

初心者の方は小立ち性から始めるのがおすすめです。

 

半つる性、つる性は難しい

つる性になればなるほど手入れが難しくなってきます。

鉢植えではつるを絡ませる支柱を設置しなければいけないので、多少知識が必要です。

 

鉢植え栽培で気をつけることは?

鉢植えで気を付けなくてはいけないのは水と肥料の管理です。

鉢植えは地植えに比べ土が限られる為に水や肥料が足りなくなってしまう事がしばしば起こります。

 

水やりで気をつけること

例えば気温の上昇と共にバラは水を多く必要とします

すると鉢植えの場合、水を蓄えておける土の量に限りがあるため、乾きやすくなります。

 

水やりのタイミングは、土の表面が乾いたら!

水やりは土の表面が乾いたら底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。

 

なぜ表面が乾いてから水をあげるかと言うと、植物の根も呼吸をしているからです。常に水浸しでは、根から新鮮な空気が吸えなくなってしまうんです。

また新鮮な水には酸素が多く含まれているため新しい水を使うのが良いでしょう。

 

常に水がある状態より、たまに水が足りなり状態を作ってあげるほうが、根は水を求めて伸びます。

そのためためにメリハリの利いた水やりが好ましいのです。

 

休眠期の水やり

休眠期はほとんど水やりの必要は無いのですが、休眠期と言ってもバラは生きていくための水は必要とします。

かなり乾燥させても大丈夫ですが雨が当たらないような場所では2~3週間程度に1度は水をあげてください

 

 

肥料で気をつけること

水やりの回数が増えると肥料は水に溶けだすため、肥料切れにも注意が必要です。

肥料のタイミング

真夏、真冬以外は月に1度あげましょう。

バラは肥料が好きな植物です。そのため生育している期間は肥料が切れない様に管理をします。

 

真夏は肥料をあげないのは、バラが肥料あたりをおこしてしまうから。地域にもよりますが8月だけは肥料をあげないほうが良いでしょう。

 

肥料の種類

与える肥料はチッソ、リン酸、カリウムのバランスが重要になります。

バラ専用の肥料を使うのが失敗しにくく楽に育てるコツです。

 

肥料の量

与える量は少なすぎても多すぎても良くありませんので、パッケージの裏面の容量を守って与えましょう!

 

少なすぎても栄養不足になってしまいますし、多すぎても色んな障害が発生します。

 

バラの鉢の最適な置き場所は◯◯!

バラ

日当たりの良い場所に置く

バラの鉢植えの置き場は日当たりの良い所がベスト!

日が当たる事によって蕾が作られるため、日光は必須です。

 

しかし夏の西日は葉焼けを起こすなど植物にとっては良くない光なので避けましょう。

 

冬の置き場所

冬場の置き場は日が当たらなくても大丈夫です。

バラは寒さには強く-5℃程度までは枯れる事なく休眠に入ります。

 

ただ−5°以下になる場合は根を保護してあげなければいけません。根元に木のチップを使ったマルチング材を撒いてあげると良いでしょう。

 

一季咲きは必ず外に置くべし!

春にしか咲かない品種(一季咲き)のバラは寒さに当てなければいけません。

 

一季咲きのバラの場合はある程度の低温にさらされないと春に花が咲かなくなります。

一季咲きのバラは屋外で管理するのが鉄則です。

 

バラ栽培の鉢の選び方

バラ

鉢のサイズ

小さ過ぎず大き過ぎない鉢を選びます。

バラを植え替えの際には、今植わっている鉢よりもひと周り程度大きい鉢を選ぶのがベストです。

 

鉢が小さいと…

鉢は小さすぎると根が入り切りません。

根が入り切らず、はみ出したり浮いたりした状態では水や養分が吸えずに健全に育つことが出来ません。

バラの株の大きさにもよりますが7~10号程度の鉢で植えるのが育てやすいでしょう。

 

鉢が大きいと…

鉢があまりに大き過ぎても、逆に花つきが悪くなったります。

 

バラが根を自由に伸ばせるスペースがあると体を大きくする方を優先してしまい花は後回しにしてしまう事があるからです。

そのために先述したようにひと周り程度大きな鉢に植えるのがベストとされています。

 

鉢を大きくしたくない場合は?

鉢を大きくしない育て方もあります。

「うちはスペースがないからコンパクトのままが良い」

「体力的に重いと運べない!」

という方にオススメ。

 

そう言った場合はサイズを変えずに植え直しを行います。

方法としては、休眠期の間に根を切り詰め、古い土から新しい土に替えてあげる事でサイズを変えずにバラの鉢植えを楽しむ事が出来ます。

 

注意としては

・極端に根っこを切り過ぎない事

・植え直し作業を終えたらたっぷり水を与える

・新しい土は水はけの良い土使う(バラの土がおすすめ)

これらを守って行いましょう。

 

鉢の素材

鉢

どんな鉢でも植える事は出来ます!

プラスチック製、素焼など様々な鉢が存在しますが、特徴が違うものの、どの様な鉢でも植える事は出来ます。

 

プラスチック製の特徴

プラスチック鉢は軽いので、陶器や素焼に比べて移動がしやすいため、力に自信が無い方や移動を頻繁にする方が好んで使います。

ただ素焼の物と比べ、通気が出来ない為根のはりが劣る事があります。

 

プラスチックは色が豊富なのも特徴ですよね?

デザインを楽しむ以外にメリット、デメリットがあるのでご紹介!

例えば、黒い鉢は低温期の根の保温をしてくれます。

逆に真夏には温度が上がり過ぎてしまうので、色選びも慎重に行いましょう。

 

素焼鉢の特徴

素焼鉢は性質上空気を通しやすいため、根に必要な空気がスムーズに供給されるという利点。

 

また風合いが良い為本物志向の方が多く使います。

ただ重量が重いためにあえてプラスチックや軽量化された鉢で植える方も多くいます。

 

素焼とプラスチックの間の鉢!?

最近ではプラスチックの樹脂に素焼の粉や石の粉、木の粉などを混ぜた鉢も登場しました。

軽量で尚且つ通気性、風合いも伴う、お互いの欠点を補った鉢です。

 

最後に

rose

バラを鉢植えで育てることは難しい事ではありません!

簡単に置き場所を移動できたり、調子が悪くなっても植え替えで対処できたり、と地植えより管理が簡単です。