【バラの育て方講座】地植えする前に知っておきたい基礎知識

バラ

バラを地植えしたいけど、

「うちの庭で大丈夫かな?」

「どんな苗を買ってくれば良いんだろう?」

と心配な事が多いですよね?

 

地植えしてしまうと移動できなくなるから、慎重に考える方が多いんです。

 

今回は「グーリーンファームあい菜フローラ店」グリーンアドバイザーの石川がバラの地植えに関する情報をまとめました。

 

 

バラの地植えに適した場所は?

バラは水はけが良く日当たりの良い場所を好みます。

鉢植えならいくらでも場所を移動できますが、地植えの場合はあらかじめバラのために最適な環境を作ってあげなければいけません。

 

水はけが悪い場所はNG

雨が降ると水たまりが出来てしまうような水はけの悪い場所は絶対ダメです。

こんな場所では根っこに酸素が届かず呼吸をすることが出来ません!

 

バラが健康に育つにはやっぱり根っこが大事。

根っこが元気に育つには水はけが良いことが前提条件です。

人間と同じで根っこも呼吸をしているのです!

 

しかし、「うちの庭はどこも水はけ悪いな」というあなた。

そういった場合、水はけ良くしてあげる作業をすればOKです。

 

最適な日当たりは?

バラに必要な日当たりは、1日に4~5時間、西日以外の日が当たる場所です。

つまり、水はけの良い東から南の屋外に植えるのが良いでしょう。

 

こんな場所も日当たりが弱い

水はけと同時に日当たりが良いというのも開花の前提条件になります。

バラは日光が充分に当たって初めて花が作られるので、日が当たらな過ぎる場所では花は見込めません。

 

建物の影になる場所

一見明るく見える室内の窓際

上記のような場所でも一見日が当たっているように思えますが、日光が弱過ぎます。

花が咲かない可能性大です。

 

強すぎる陽射しにも要注意。

日光が強すぎると品種によっては、葉がやけたり、花の色があせたりしてしまいます。

 

真夏の西日が直接射すような場所

こういった場所では上手く花を咲かすことが難しくなります。

 

バラの地植えをする時期はいつが良い?

バラ

バラを地植えする時期は休眠期に当たる冬が最適です

 

休眠期に植え替える理由

バラは冬の間、葉が落ち休眠に入ります。休眠期は根っこをいじってもダメージが少ないのです。

 

真夏に根っこをいじるような事をすれば、根っこに傷が付き水が吸えなくなってしまい、ひどい時には枯れてしまうんです。

 

 

しかし冬と言っても地域や年によってバラが休眠に入るタイミングが違います。

休眠期の目安は葉が落ちたかどうかで判断が出来ます。

横浜地方では1~2月位。

葉の落ち具合を参考に見極めましょう。

 

地植えする苗はどれを選べば良いの?

バラを地植えするなら大苗(2年生苗)がおすすめです。

大苗(おおなえ)が良い理由

バラ苗には大きく分けて大苗と新苗(しんなえ)があります。

大苗も新苗も接木(つぎき)という作業を行いますが、その接木を行ってから最低でも1年以上育てて大きくしたものを大苗と言います。

 

大苗はしっかり熟成し安定した大きく育った苗なので丈夫です。

だから、地植えをしても大丈夫なんですね。

 

逆に新苗は接木をしてから間もない苗の事を言い、大苗から比べ安価といったメリットがありますが苗の信頼度は格段の差があります。

そのことから考えて苗選びは大苗が絶対におすすめです

 

地植えする土に◯◯を混ぜると花がめっちゃ育つ

バラ

バラを地に植えるには牛ふん馬ふんを土に混ぜて植えます。

 

牛ふんや馬ふんを使うワケ

牛ふんや馬ふんを使う事で土壌の環境が良くなり植えた後の生育が全く変わってきます。

 

例えば単純にポットから出してそのまま植えた物と、牛ふんや馬ふんを一緒に入れてあげた物では葉の数や花の数、病害虫への強さが違います。

 

地植え時に一工夫する事で手間のかからないバラ栽培が出来るのです。

 

牛ふん馬ふんの選び方

牛ふんや馬ふんなら何でも良いのか?というとそうではありません。

牛ふんや馬ふんは完全醗酵した物を使います。

 

中途半端な発酵だと病原菌が繁殖したり、有害なガスで根を痛めたりしてしまします。

 

またチッソ分が多い物は花の品質を悪くしてしまいます。

牛ふん馬ふんは色々な種類がありますが、バラ用は窒チッソ分が少ない完全発酵したものを選びましょう。

 

バラを地植えで育てるメリット、デメリットは?

rose

バラの地植えにはメリットもデメリットもあります。

あなたのお庭状況によって地植えにするかしないか判断しましょう。

 

◎メリットは花の数が増える

バラは地植えすることで花の数が格段に増えます。

 

地植えする事でバラは根っこを広く深く張らすことが出来るので、その分株が大きくなり、より広範囲から養分を吸収することができます。

 

バラの場合、株を大きくすることで花の数が増え、見ている方は嬉しくなりますね。

 

◎デメリットは移動が出来ない

逆に一度地植えしてしまうと、移動するのが難しくなります。

もし移動をするとなると時間と体力が相当必要になります。

 

時間と言っても年単位でかかってしまうので一度植えたら移動はまず考えない方が良いでしょう。

 

土地に余裕のある人や花数を一番に楽しみたいという方にはメリットしかないですね!

 

最後に

バラを地植えするには、庭の広さ、日当たり、水はけなど、たくさんの条件が揃わなければいけません。

 

しかし、しっかり土作りをし、丈夫な苗を植えれば、鉢植えよりもたくさんの花を咲かせることができるので育てがいがありますよ!