ピエールドゥロンサールの剪定。
今日はあたたかい横浜です。
売場で一番大きなツルバラ、ピエールドゥロンサールの強制落葉、剪定、誘引、土換えを一気にやってしまいました!
剪定は枝を整理する程度、軽めに。
麻ひもでしっかりとオベリスクに誘引。
この鉢、4株植えだったのですが1株が枯れてしまいました。
枯れた株は引っこ抜きたいなあ…。でも大変だなあ…。
普通ならあきらめてしまうところです。
しかし、ここで活躍するのが『植え替え名人』
のこぎりのついたヘラのようなものです。
これで土を四角く切り取っていきます。
スポッと。
簡単に抜けました。
さすが名人!
さて、土をそっくり入れ替えたいところですが、
ツルバラは冬にあんまりいじってはいけない。
昨年の秋ごろに知った衝撃の事実です。
私がバラの師と仰ぐ方々に、ツルバラの植え替えと剪定って、冬ですよね?とおききしたところ、
しないよ?
と、まったく同じ答えがおふたりから返ってきました。
えっ?
だってバラは落葉樹なのに冬に剪定と植え替えしなかったら、いつやるんですか??
曰く、
ツルバラは、春の花が満開になる姿が命で、
そこで一番キレイに咲かせられなければ意味がない。
冬に根や枝を切ると、咲くところが無くなってしまう。
なるべく枝を長めに残して、切るのは無駄な細かい枝だけ。
思い切った植え替えや剪定をしたければ、一番花が終わった6月がいいですよ。
とのことでした。
なので、抜いた株のところだけ土を入れ替えます。
掘っていくと…出た!
鉢底石のかわりに発砲スチロールが入っていました。
これは、ダメです。
私も以前は『同じでしょ~?』なんて思って、自宅で同じことをしていましたが、
発砲スチロールは熱を放出することができません。
夏の暑い時に、せっかく通気をよくするために鉢底石を入れているのに、それを発泡スチロールで代用すると熱がこもってしまうのです。
掘れるところだけ取り出して、ちゃんとした鉢底石を入れる。
こんなに古い土をとりました。
抜いたところと、全体の表面を10cmほどとりました。
ブレンドした新しい土を入れて、完成です。
こちらはちょうど1年前の様子。
こちらは2012年の春の開花時。
今年はより咲いてくれることを祈りつつ。
庭木担当 さとう