映画に出演した観葉植物

私は子供の頃からよく映画館へ足を運んだ。 これと言って趣味が見当たらない父の影響かもしれない。 父は度々、私を映画館へと連れて行った。私が喜ぶから、と言うわけではない事は、映画の種類から見ても分かる。 「男はつらいよ」、「トラック野郎」、「思えば遠くへ来たもんだ」 まー、それでも昔は必ず同時上映というものがあり、2本~3本上映されるのが当たり前で、 その中になぜかアニメが入っている事が多かったから、全く楽しく無かった分けではなかった。 それに父が好きで見ていた邦画も見始まると面白かったので、子供の私でも眠ること無く見ていた事を思い出す。 そんなこんなで、今でも映画館には足を運ぶのだが、最近、ふっと考える事がある。 1ヶ月前に見た映画の内容やシーンをあまり良く覚えていない、っと言う事だ。 歳なのかな~とも思うのだが、子供の頃観た映画を鮮烈に覚えていたりもする。 「燃えよドラゴン」「刑事物語」「E.T」「ジャッキー・チェンの映画全般」など内容や映像、セリフなんかも思い出せたりもする。 まー、確かにTVでの放送も何度か観ているので、当然1度しか見ていない映画よりは、覚えているには違いないが。 それにしても・・・覚えていない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな私が今まで見た映画で深く印象に残っている作品が2つあります。一つは「ウォーゲーム」です。

私が10歳の時に邦画ばかりの父に反抗し、友達と見に行った初めての洋画でした。内容は高校生の少年が自宅のパソコンから国のコンピューターと戦争ゲームを始めてしまい、あわや第3次世界大戦勃発というもの。30年前の映画ですが、見事に今現在の危険性を描いた作品だったと思います。ファミコン世代の私にはかなり興味深く、パソコンへの憧れを強めた作品でした。コンピューターが身近になった今、改めてすごい映画だったと感じます。

もう一つは「レオン」です。もともとはB級映画としての評価が強く、公開後まさかの大ヒットとなり話題となりました。

内容は殺し屋と少女の心の動きを暖かくも切なく描いた物語で、ラストは誰にも気を許さなかった殺し屋レオンが、少女との安らかな暮らしを抱きながら、散っていくと言うものでした。印象に残っているのはレオンが大事に育てていた観葉植物でした。

「そこかよっ!!」っと言う方もおられるかと思います。しかし意外と劇中では重要ポイントになっているのです。

観葉植物の種類は「アグラオネマ」で、サトイモ科の植物です。

レオンはこの観葉植物を自分に見立て、大事に育てているのです。地に根を下ろさず生きている、この観葉植物を・・・

やがて出会った少女によって、レオンは地に根を下ろし生きたいと思うのです。そして少女に打ち明けた後、レオンは根を下ろす事なく天へと去って行くのです。

残された少女は、レオンのアグラオネマを、地面へと根付かせ幕が閉じる。

感動のラストシーン

そして私がアグラオネマを育てた事は言うまでもありません・・・・

また、これがアグラオネマだと知ったのは、パソコンが普及してからの事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながら店内にアグラオネマはありませんでした。

ぜひ、パソコンで調べて見て下さい。

でも、その時は、くれぐれも気をつけて下さいね。

ウォーゲームが始まらないように。

 

ブラックドッグ・セレナーデ

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