訪問ドッグのレポート
この時期はバラの話題が多い
ブログでも幾度となく取り上げられている
そして本日もバラの話となる
それだけ、魅力のある花である事の証明・・・
「ブラックドッグさんお客様からお電話です。S様と言うお客様です。」
「あっ、はい、内線の方に回して下さい。」
私はバッグの中から携帯型の内線を取り出しながら言った。S様と聞いてお客様の顔は浮かんでいた。この時期なのでバラの事だろうと、話の内容を想像しながら通話ボタンを押した。
「もしもし、ブラックドッグです。いつもお世話になってます。」
私は内線に切り替わるタイミングを待って挨拶をした。
「おー、ブラックドッグ君」
Sさんが受話器の向こうで満面の笑みで話している事は声からわかる。
「家のバラが見頃をむかえているよ。そろそろ見に来たらどうだい。」
私はSさんの誘いを受けながら去年の事を思い出していた。
S様邸入口前
カンパニュラやキンレンカが
キレイにお出迎え。
資材部の私は薬品や肥料の接客が多い。特にこの時期は病害虫の発生も多く、植物は成長期に入り肥料を欲しがるので接客はピークとなる。Sさんと話をする様になったのも、この事が切っ掛けだった。
バラの話を中心に接客が始まり、一度お庭を拝見する事となったのが去年だ。
しかし訪問するのが少し遅かったため多くのバラは散っていた。
「来年はもう少し早くに来なよ。」
Sさんはそう言って訪問した私を見送ってくれた。
S邸のバラ
今年は満開でお出迎え
「わかりました、行きますね。」
私はSさんとのやり取りを思い出しながら訪問の約束をし電話を切った。
約束の日は私の昼休みを利用して行くことにした。この事はブログに載せようと決めていたのでカメラを用意した。
テラスへ続く通路の
バラアーチも雰囲気が良い。
昼休み、私は愛車スバル、レガシーを飛ばしてS邸へと出向いた。
「こんにちは、また呼んで頂いてありがとうございます」
「まー、いいから見てよ」
私達は軽い挨拶をしながら、バラとその他の花が一番キレイに見えるポイントへと移動した。
私はすでに何度もシャッターを切っていた。
「今年はちょうど良かったですね~、気温の上昇も緩やかで5月下旬でも見頃ですね。」
話ながら私はシャッターを切り続けた。
「まー、上も見てよ、まだちょっと咲いていないのもあるけど、やっぱり日照時間で大夫、咲き方にばらつきがあるな~」
Sさんは育てているバラを熱心に見ながら、庭の方へと上がって行った。
私もカメラのピントを合わせながら後に続いた。
色変わりするサハラも
絶妙な色合いで咲いていた。
テラスの方へ向かうと、奥さんがサンドウィッチとサラダ、紅茶を用意して下さっていた。
「ウヒョー!!美味しそうですね~」
美味しいものに目のない私の目はすでにバラに無い。
「どうぞ、食べて」
そう言われるが早いか、食べるのが早いか、私はパンにカブリついていた。
「美味しいですねー、モゴモゴ」
玄関正面のメインを飾る
のは「ロココ」
私達はしばらく園芸の話や去年の震災の事などを話して時間を過ごした。
楽しい時間が速いものなのは分かっているが・・・・
テラスから
「今日は本当にありがとうございました。」
私は去年と同じ挨拶をして車に乗り込んだ。
「また、おいでよ」
去年と同じように、Sさんと奥さんは車まで見送りに来て言った。
私はゆっくりと車を走らせてグリーンファームへと進路を定めた。
Sさん、今年も素敵なバラ、ありがとうございました。毎年、熱心に取り組まれているので、実は私の方も勉強が大変です(笑)。またぜひ、素敵なお庭、拝見させて下さい。
本当にありがとうございました。
ブラックドッグ・セレナーデ