青と緑の間 2
「本日の福島の気温は37度、皆さん暑さ対策をしっかりして、熱中症対策に気をつけましょう!」
足のすらっとしたお天気お姉さんが、能天気な声で注意を呼びかけている。
福島に入って2日目。
「笑ってられる暑さじゃね~!」
親父がテレビに向かって皮肉った。
確かに暑いが、私にとってはそれほど嫌な暑さではなかった。ジリジリとした暑さだが、カラっとしている。子供の頃、かけまっわた真夏の懐かしい暑さだ。
私はまた愛犬を連れて散歩にでかける事にした。
愛犬、禅寺丸と美幸は少し迷惑そうに舌を出して付いてきた。
見事な葉を広げて
咲いていたのは「タデ」。
子供の頃はごく当たり前の
よくある雑草でしたが、今、
しげしげと見てみると、良い植物だ。
「蓼(タデ)食う虫もすきずき」と言うことわざにもなっている「タデ」。この葉は辛味があるらしく、他に美味しい葉があるのに、わざわざタデの葉を好んで食べる虫もいる。これと同じ様に人間にも色々な好みがあるのだ、と言う意味。
この暑いのにわざわざ外へ散歩に出ている私の事を指す。
家に向かって上がる坂道に2種類の樹木がある。
「ハナミズキ」と「ヤマボウシ」である。
どちらも同じ科で花や葉もよく似ている。
ハナミズキ
ヤマボウシ
決定的に違うのは花の咲くタイミング。「ハナミズキ」は花が咲き葉がでます。「ヤマボウシ」は逆で葉が出揃って花が咲きます。そして今回、実家の木で見つけた決定的な違い!
果実です。
ドングリみたいな可愛い果実
こちらは
「ハナミズキ」です。
宇宙人の頭がいっぱい・・・
こちらは
「ヤマボウシ」です。
恐るべし「ヤマボウシ」、気持ちが悪いぜ!と思いますが熟してオレンジになれば食べられます。親父が子供の頃は友達と木に登りよく食べたおやつだそうです。
しかし、やっぱり気持ちが悪いぜっ!
私と犬達は30分の散歩を終えて戻った。
明日は横浜へ帰る日だ。
そして、このブログは戻った横浜グリーンファームより書いている。
こちらも暑い。
しかし私にとっては嫌な暑さではない。
今日もグリーンファームに来て下さるお客様が、汗をいっぱいかきながらも、笑顔で来て下さる季節だから。
ブラックドッグ・セレナーデ