実のない話2
「元気かい?」
久しぶりに声をかけて来たのはクスノキだった。
「あー、元気だよ。君と話すのも久しぶりだね。」
私はクスノキを見上げて、あいさつを返した。
庭園資材コーナーにある
シンボルツリーは
「クスノキ」
「君と話すようになって5年か・・・っと言う事は僕がここへ来て5年って事か・・・早いなー」
私は少し目を細めた。
「クスクス、何センチになってるんだい」
5年前から私は
金沢店で勤務となった
「いや、センチメンタルになってる分けではないのだけれど、なんだかね・・・・」
「クスクス、ほら、それがセンチになってるって言うんだよ。」
クスノキは数枚の葉を、私の頭に落として、また笑った。
「本当だね。」
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今年は気温の上昇が緩やかで、植物達にとってはどうなのだろう?
私は疑問になっていた。私が育てているバラは薬品散布を去年の半分ほどで済んでいる。
それでも、病害虫はそれ程出ていない。
「あのさー、今年って君たちにとってはどうなの?過ごしやすい、ってか良い気候なのかなー?」
いい機会なのでクスノキに質問する事にした。
なぜだろう、
植物を陶器鉢に植えると
同じ植物が豪華に見える
「ん~、あ~、ん~、分かんないな~、いつもの年と変わらないんじゃない。」
クスノキはいつもの、のんびり口調で答えた。
「君に聞いたのは僕のミスだね~」
最初から期待していなかった私もおどけて返した。
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私達はしばらく、実のない話をしそれぞれの世界に戻った。
私は戻った後もクスノキを見上げていた。
クスノキに小さな実が成り始めていた。
「実なってんじゃん・・・・」
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