波乱万丈の樹木

皆さんは「アカシア」と言う植物を知っているでしょうか?

もちろん!っと言う方は多いと思います。

そうですね、春に黄色い小さい花を付けるマメ科の樹木です。アカシアは姿も柔らかく、色も銀葉などやさしい色でシンボルツリーとしての人気もとても高いです。

アカシア

 

 

 

アカシア

 

 

 

そしてこの人気者の影に悲しい運命をたどった樹木があるのを皆さんは知っているだろうか。「アカシア」が日本へ輸入されて来たのは明治頃と記載されていますが、実はこれは

「ハリエンジュ」と言う同じマメ科の樹木でも全く別のものでした。しかし「ハリエンジュ」は疑われる事なく何十年も「アカシア」として日本で根付くのです。「ハリエンジュ」は成長が早く幹が硬い木でしたので加工品として重宝しました。また花の蜜には独特の甘みがあり、お酒やハチミツなどの材料や花をそのまま天ぷらとして日本人の食を楽しませ、「アカシアの蜂蜜」などブランド化されるものもありました。

ニセアカシア

 

 

ニセアカシア

 

 

 

そして「アカシア」として日本で暮らしてきた「ハリエンジュ」に運命の時がやって来るのです。日本に「ギンヨウアカシ(ミモザアカシア)」が輸入されたのです。

これには日本人もビックリしたでしょう(そうでもなかったかもしれませんが)。

なんと「アカシア」と可愛がってきた樹木は「アカシア」ではなかったのですから。

しかしこれがまた運命のいたずらで「ギンヨウアカシア」は日本の関東から北では育ちませんでした。ですから本物の「アカシア」の存在が広まるスピードはとても遅かったのです。ですから「ハリエンジュ」は本物ではないと確認されながらも、しばらくの間、「アカシア」として生きなければいけなかったのです。それからゆっくりと「ギンヨウアカシア」の存在は広がりをみせ「ハリエンジュ」は「ギンヨウアカシア」と区別されるために、なんと・・・「ニセアカシア」と改名されることになったのです。こんなばかな話がありますか・・・日本人が勝手に「アカシア」と勘違いし、オメーは使えるやつだと、どんどん植栽され蜜を取られ、花を食べられ、幹を加工され日本人の好むままに身を捧げてきた「ハリエンジュ」はあろう事か「ニセアカシア」、この偽物が~っ!!て言われてしまったのですよ。そして「ハリエンジュ」は現在もなを辛い日々を送っていると言う。「ハリエンジュ」の加工品は今でも昔の名残でアカシアの何とかっと言う商品名で売られているため、大抵の消費者は「ギンヨウアカシア」を思い浮かべながらその商品を買っているでしょう。また、昭和の数々のヒット曲に歌われる「アカシア」の多くは「ハリエンジュ」を歌っていることが多いそうです。しかし今現在では多くの人が「ギンヨウアカシア」を思い浮かべながらこの曲を聴くことでしょう。また「ハリエンジュ」はブラックバスなどと同じく外来種問題を抱え、「ハリエンジュ」の生息で日本の在来品種の樹木が減少していると言うのだ。そこで「ハリエンジュ」を減少させる団体と蜂蜜などの加工をする者とでの攻防もあったりと「ハリエンジュ」の波乱万丈な運命はまだ続くのかも知れません。

ちなみに東北生まれ育ちの私は「ニセアカシア」を「アカシア」としか認知していませんでした。関東で初めて「ギンヨウアカシア」を知り、「ニセアカシ」の由来に興味を持ったのでした。

                             ブラックドッグ・セレナーデ

 

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