そこに薔薇があるから
2年前に他部署が管理していた場所を私が管理することとなった。
私はすぐバラを植えることを決め、スタッフにお願いして空間をデザインしてもらった。
スタッフがデザインした空間は、これからバラが這いその存在感を演出するのに最高な無機質な空間でした。私は花苗部から頂いた「サハラ」を最初のバラとして植えつけました。
そして現在3年目を向かえ「ミニミニバラ園」は12本のバラが咲き誇ります。
ミニミニバラ園の中で1番に咲くバラです。
このバラの隣では「バタースコッチ」が咲き出します。遅れて咲くのでこの2つの競演を見るのは難しいです。
バタースコッチ
くすんだ黄色がなんとも言えません
サハラは花色が変わり1株で素敵なコントラストを楽しめます。
ミニミニバラ園で1番に定植されたバラです
この他、今年は「シャンテ・ロゼ・ミサト」や「ナエマ」「ロココ」「ジュリア」「ジ・エドワーディアン・レディ」「マイガーデン」などが蕾を持っています。
昨日からの雨で早咲きの方は心配ですが・・・・
今週はバラ展などもあり来週あたりがバラの見ごろとなりそうです。
実は私はこの場所の管理を始めるまで薔薇は育てた事がありませんでした。園芸店で働いてすぐに薔薇は難しい事を知り手をつけなかったのです(笑)。やはり仕事をしていると手入れが困難で薔薇の薬剤散布が無理だと感じたからです。そしてここの管理を始めて3年、なぜこの難しい薔薇に園芸家は挑むのか。身をもって実感する事ができました。難しいからこそ薔薇が蕾を持ち、沢山の花が開花した時の充実感は格別だったのです。気候を感じて薬剤散布の日を決め。薬剤の種類を選び、リン系肥料をどこで与えるか、チッソ系肥料をどこで与えるかを考え1年を過ごす。そして薔薇はそれに答える様に蕾を持つ。私はまた1年、この薔薇達に楽しい手を焼く事でしょう。
ブラックドッグ・セレナーデ