~サボテンの花~

冬の朝は時間の流れが速く感じる。多分、私の動きが寒さで遅くなるせいだろうと思う。だから私の朝の出勤時間は早い(通年通して早いと言われるけど・・・)。出勤すると開店の準備を始めるのですが、実にのんびりとやるのです。時間はたっぷりあるはずですが、あっと言うまに朝礼の時間になります。準備の最中、良く用土の上に仰向けになって(何をしてるのっ!)、見上げる空が実に気持ちが良いのです。

クスの木からの木漏れ日がお気に入りです。それはさて置き、本日のお話は「シャコバサボテン」です。当店でも沢山入荷しております。

色々な呼び方で親しまれている植物で、「シャコバサボテン」「デンマークカクタス」「カニシャボテン」などなど冬の定番として楽しまれております。シャコバサボテンは前に紹介した「ポインセチア」と同じ短日植物になりますので、人工的に暗い状況を作る必要があります。暗くしなかったからと言って、枯れる事はありませんが、花芽を付けなくなります。15:00ぐらいからダンボールをかぶせる方法が簡単です。

 

 

1回目に咲き終わった花を摘んで、また短日処理すると、2回目のつぼみを持ちますよ。冬に永く楽しめますね。

シャコバサボテンの季節になると、いつも思う事があるんです。昔、フォークソンググループで「チューリップ」が歌った、「サボテンの花」。あの歌詞の背景は真冬なんです。その中で「君が育てたサボテンは、小さな花をつくった」とあります。私はこのサボテンが何なのかずーと、気になっていたんです。園芸店で働き出してすぐに、「あっ!確かにこれもサボテンかっ!」と思うようになったのですが、イメージではトゲトゲのサボテンがひっそりと窓辺で小さな花を咲かせているイメージだったので、シャコバサボテンはまったく考えていませんでした。色々調べると、冬に咲かせる事ができるサボテンはいくつかあったのですが、この歌が流行った当時1975年ではまだ、これらを咲かせる技術はなかったのでは無いかと思います。そうすると1975年でも簡単に咲かせれらたサボテンの花となると、このシャコバサボテンだったのではと思うのです。暗くなればツボミを持つ性質なため、当時は暗くなるのも早かったであろうし。

なんて事も、少し真剣に悩みながら植物を探すのも面白いですよ。

ブラックドッグ・セレナーデ

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