君の名は
私、「ばーちゃん、これ何?タマネギ?」
祖母、「んー、しんねー(知らない)、隣がらもらっただ。」
離れに住む祖母は私の家で唯一、植物を育てる人でした。前にもブログで紹介いたしましたが、私の植物好きにも大きく関わっている人です。その祖母が珍しく植物の名前を答えてくれませんでした。本当に知らないようでした。近所の方が増えたのでと祖母に譲ったそうです。祖母も名前を尋ねたのですが、その方も知らなかったそうです。その日からその植物は「ニセタマネギ」と呼ばれるようになりました。
当店でも販売中です。やはり「タマネギ」にしか見えません。「オーニソガラム」と言う植物で「コーダータム(ツム)」と言う種類です。この植物には独特の性質があり、祖母が譲り受けた理由にもなります。上記画像の植物を見てみるとタマネギの様に膨らんでいる部分がありますね。ここが小さく膨らみ始めます。
お分かりになりますか?ちょっと緑の濃い部分が膨らみ始めた所です。そして・・・・
子供が生まれます。ちょっと気持ち悪いです。グロテスクです。(言いすぎですが・・・)。昔の映画で「グレムリン」と言う映画があって(知っている人は多いと思います。有名ですよね。)、その映画に「ギズモ」と言うキャラクターがおります。この「ギズモ」に水をかけると、ちょうどこんな風に増えて行くのを思い出します。
本当に良く増えるので、困り果てた人たちが近所に配り始めます。そして祖母も譲り受ける事になったのです。しかしその植物の名前を誰も知らない。付けられた名前は「ニセタマネギ」と言う安易な名前。
祖母は何年も「ニセタマネギ」を育てました。結局、名前も知らぬまま。今も祖母は「ニセタマネギ」の本当の名前を知りません。教えてません。まーそれも良いかな~なんて思ったもので。名前も知らないその植物を何年も大切に可愛がる。これぞ園芸の真髄!
なんてね~。
ブラックドッグ・セレナーデ