和紙の原料だった植物

地震の被害状況が詳しく放送されて、あの地震の大きさに改めて驚かされる日々です。私の実家も福島県で大きな被害で苦しんでる方々が沢山おられます。家族と連絡は取れましたが、やはり被害は大きく街が完全に崩壊している所もあるそうです。私が良くドラブに出かけた水族館も駄目になってしまったそうで、なんだかとても悔しい気持ちです。そんな中でも植物たちは季節に伴い成長をしていて、家族との電話での話しの中でも「お前が植えた赤の三椏が開花し始めたぞ」なんて少しほっとする話休めになってくれました。

三椏(みつまた)はこちらでもそろそろ満開の時期を迎えます。私がこの花に出会った時、正直、まったく興味の湧かない花だったのです。苗木は葉も無くヒョロヒョロで花が咲いても、地味すぎて咲いているか、いないのか分からない花でした。興味を持ったのはその値段でした。小さな苗木なのに「えっ!」と疑うほど高価だったのです。現在はだいぶ生産量も増えて10年前に比べれば安くなってきました。私はなぜ高いのかに興味をもったのです。答えはこの植物が接木や挿し木が不可能で、生産できる数が少ないからだそうです。苗木をとるには株分けか実生になります。ですから苗木は希少価値がつくそうです。

この三椏を大好きになり実家に苗木を植えるきっかけになったのが、小田急線「高座渋谷」の駅からすぐにある「常泉寺」の三椏を見た時でした。恐ろしい数の三椏、苗木からは想像できなかった迫力。その場から動けなかった事を記憶しています。あれから14年、実家に植えた三椏もりっぱになり、毎年、家族を楽しませている様です。

三椏には2色あり黄色と赤色になります。赤の方が希少で入荷数も少ないです。私は赤を植えました。この花が咲く頃に帰った事はありませんが、電話や便りでは耳にしているのでその状況を想像して楽しんでおります。今も被災で暗くなっている私の両親に少しだけ明るさを届けている様です。どんな時も変わらずあり続ける植物に勇気をもらえます。

ブラックドッグ・セレナーデ

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