「気持ち悪いと可愛い」は紙一重

「カルセオラリ」と言う花を知っていますか?

 

私がこの花に出会ったのは、30年前でした。前にも話しましたが私の家では植物を育てたり、飾ったりする習慣はありません。家に植物が飾られるのは、先生の家庭訪問がある日ぐらいでした。そんな家にある日、母がめずらしく抱えて仕事から帰ってきたのがこの「カルセオラリア」でした。気持ちが悪い花でした。とても気持ちの悪い花でした。今でもはっきり記憶に残っている程、気持ちが悪い花でした・・・・って言うと印象が悪いのですが、本当に個性的な花で印象に残る花なのです。

「これ何?」小学生の私は興味深々で母に尋ねました。「お花よ!」と母。そんなの見ればわかるわいっ!と子供心に思ったのです。私的にはどうしてこの花を買ってきたのかと言う答えを聞きたかったのです。もう1度母に尋ね直すと、「かわいかったから!」と能天気な答えが返って来て私を驚かせた。「かわいい?、これが・・・・かわいい・・・」。子供の私にはこの花が可愛いとか綺麗という表現に当てはめる事ができなかったのです。

今はこの思い出があるせいか、私には大切な花の一つになっています。もう店での販売は終わりになりますが、カルセオラリアが店に並ぶと「プックリしてて可愛い」と今では思うのです。そして、あの日の母とのたわいも無い会話を思い出します。

「カルセオラリア」おぼえて下さいね。

ブラックドッグ・セレナーデ

「気持ち悪いと可愛い」は紙一重” に対して1件のコメントがあります。

  1. 野山あを より:

    自分も30年くらい前に祖母の家でこれを見て、衝撃の気持ち悪さでした。
    この花を育てようという意味が分からない!と子ども心に思いました。
    黄色の下ぶくれのブヨブヨに赤い斑点… 以来まったく見かけなかったのですがあの不気味さが忘れられません。

    今になってあの花が何だったのかと気になり、しかし科も属も分からないのにどう検索したものかと途方に暮れたところ、キーワードを試しに「気持ち悪い花」にしたらここに来ました(笑)

    カルセオラリアですね!
    ありがとうございます、スッキリしましたー!

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