鳥を咲かせろ!
私が植物に興味を持つようになったのには、いくつかのきっかけがある。その中でも祖母の存在は、大きなきっかけとなっている。私が幼少の頃過ごした家は、2棟続きの貸しアパートで同じ棟に祖母が暮らしていた。祖母は外のほんの少しのスペースに、本当に小さな箱庭を作って楽しんでいたのです。この祖母の園芸話はいつかまた、お話する機会があると思います(色々とネタがあるので)。その祖母が1ッ時、大変にハマッタのが「サギ草」でした。私が小学生の時でしたから、30年前になります。
珍しい品種も入荷しています。
きっかけは近所の人がサギ草の球根を手に入れ、近くの人たちに配ったのが始まりだったと記憶しています(何せ遠い事なので・・・)。我が近所は大サギ草ブームとなりました。配われた球根はそれぞれの家庭で発泡スチロールの四角い箱に植えられました。それから数ヶ月が経ちサギ草は花をつけました。咲かなかった家が多いなか、祖母のサギ草は見事に花を咲かせていたのを記憶しています。「サギ」と言う鳥は知らなくても、子供の私にもそれは鳥に見えた。花ではなく鳥が咲いているのに感動し、永い時間見ていたのを思い出します。
「サギ草」と並んで入荷しているのが「トキ草」です。サギ草は確かに「白鷺」に見えるので、「サギ草」となった事に納得できるのですが、「トキ草」は見ても「朱鷺(トキ)」には見えないので「なぜ?」と言う疑問がありました。調べてみると日本の野生種のトキ草の花の色が、朱鷺の羽の色に似るためと言うのが有力説だそうです。「う~ん、何か納得いかない・・・」上記パッケージの写真を遠目で見ると何だか「朱鷺」が群れで飛んでいる様にも見えなく無い・・・・気がします。絶滅種の「朱鷺」と同じ様に、日本古来種「トキ草」の姿も減少しているのは何とか防いで行きたいですね。
ブラックドッグ・セレナーデ