近所探検物語Ⅱ
その4不気味なカラス
しばらく細い道路を進むと小さな神社が見えた。「あっ!」この神社は知っていると思った。知っていると言うよりは見た事があると言った方がよいかもしれない。この神社は太い道路に面していて、車で通った際に見かけていたのです。ですから、マジマジと拝見したのは初めてでした。境内の真中にはりっぱなイチョウがありました。
神社を後にして大通りを横切って、向かい側のまた細い小道に入ろうとした時、不気味な声が鳴り響きました。「えっ!」と思い空を見上げると無数のカラスが飛んでいたのです。
これは本当にすごい数だったので、地震でも来るのでは、と心配したほどでした。しかし、近くで畑仕事をしていた人たちは平然としていたので、この辺では普通の事なのだと察しました。しかし気味が悪かったです・・・。
その5洒落かっ!
カラスの大群を後に歩きだすと、すぐに大笑する光景がありました。思わず「シャレかっ!」っと突っ込みを入れながらシャッターを切りました。
紅梅からぶら下がる「カラスウリ」です。まさかカラス達が面白い事を探しながら歩いている私に、このカラスウリの存在を教えていたとは考えにくいのですが、そんな事も思ってしまうタイミングでした。すっかり紅梅の方の写真は撮り忘れてしまいました。
その6田舎道
その後も、細い道を選びながら進むことにした。身体も充分すぎるほど温かくなっていて、汗ばむほどでした。小道には早咲きの「スイセン」が行儀良く咲いていました。
小さな公園では「ボケ」が咲いていて、サクラの時に感じた春は遠いと言う印象から、「少し春が近くなった」と言う印象に変わっていました。
そうこうしていると道はどんどん変化し、ここは鎌倉?、福島?と思うほど田舎道に・・・・、宮崎駿アニメに映し出されそうな光景でした。
小道の脇に張り出した根も雰囲気を上げていました。
その7終点は南天
田舎道を興味深々で歩いていると、やがて良く知る環状線がチラホラ見えてきました。そろそろ私の探検は終わりを迎えようとしている様です。
白の「侘助」が見送りに出てきてくれました。本当に楽しい探検だったと振り返りながら、最終地点へとさしかかった。小道が大通りにぶつかる場所には大きな南天が大量の赤い実をつけて待っていました。ここを過ぎると大通りからすぐに私の家へと続く環状線に出ます。私はこの南天をゴールと決めて、カメラをしまいました。
長々とお付き合いいただきましてありがとうございます。本当に気まぐれで行った探検でしたが、実に楽しいものになりました。身近な所で生きている植物を知る事の楽しさや、発見する事の楽しさ。大人になり、忘れていた楽しみ方を思い出しました。そして、この探検で1つ本当に書きたい事を発見しました。この探検した道全てに言える事でしたが、とにかくゴミが多いのです。これは「ポイ捨て」の範囲では無く、明らかに不法投棄の域でした。ブログの都合上、画像の掲載は控えましたが、本当に残念でした。花と緑を通し、安らぎある住環境を提供して行きたいグリーンファームの一員として考え深い探検ともなりました。うまくまとめた感じで・・・またお会いしましょう。
ブラックドッグ・セレナーデ